自分の容姿に100%の自信を持っていたロベルト。事故のせいで躰に醜い傷が残り自信喪失、引きこもることとなる。その事故が今までに読んだHQには無いような無慈悲なものであったために興味を持ち読み進めたががっかりするものとなった。作画においては私
的には登場するロベルトのキャラ(見た目)は好みなのでトキメク要因なのだが、セリフの文章がおかしい。一番気になったのは、p36の「でも残念ながら彼女の言うとおりに〜」の意味不明な文、説明になっていない。また、所作も切り取りにセンスが無いように思う。p24,26にはディナーの時間だというのに背景はその時刻を感じさせるものが無い。p35のロベルトの車の鍵をエレーナが持っているコマでは、彼女が何を手にぶら下げているのか分かりにくいので鍵のアップのコマが欲しい。というように何かにつけて所作の”何が起こったのか”を読者に分からせるためのコマが不足しているがために紙芝居的な絵になっている。当然疑問に持つような事柄に触れてもいない。時系列で内容を把握するのが困難になっている。レーサーを引退してから事故まで、事故から現在まで、再会した時のロベルトの変貌ぶりにも何ら説明無し(見違えるように/華麗な男性になっている)とあるがたった2週間で傷は無くならない。どうなってるの?当て馬グロリアの登場シーンもいただけない。彼女はよっぽどバカなのか、厚かましいのかいきなり出てきてサッと退場でした。だ・か・ら、キャサリンとロベルトの間にある感情の波を感じ取れず、ロマンスには程遠く且つ憂い中心とはいえそれすらも今一つ感じ取れないものでした。
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