契約結婚物ではなく、契約「妊娠」物。
彼が結局どういう人を選んでたのか、が全てを語る。
子どもが産めても産まない人も居れば、子どもが産まれても子どもを歓迎していない人がいる。
このヒロインからすればあり得ないような人がいるこの世の
中で、ヒロインはローティーンで既に母という絶対的存在から主観に満ちた宣告が。何とむごい。身体に関する事実説明に、余分な主観的結婚観が含まれていたのだから。そんな年頃に植え付けられた価値観は、ヒロインには非婚の道しか目の前にないと思わせるものだったから、もはや洗脳のようなもの。悪意がなかったとしても十分重罪。
諦めなければならなかった辛さを、ビジネスへのめり込むことで昇華させたのも、それは凄いこと。自暴自棄にならず人生を輝かせている。女性として以前に人間としてまず素晴らしい。
子供を産むことの幸せは否定しないが、それは、産まないと女性の幸せを得られないということではない。そこが実社会で混同されているのは確かに変だとは思う。
彼の盛り上がり、ヒロインの気持ち、コメディ色も濃い中でヒロインの秘密が、二人の秘密の取り引きにブラックホールの如く時限爆弾のごとく存在を主張。
セクシー描写多々あり、度合いは強くないとはいえ家族に巻き込まれていく二人の関係におかしみが入り、二人の関係が隠微にならず良かった。
知り合いのお姉様が、やはり身体の問題で年に数回の排卵のみの状況だったが、しっかり「男と女の自然な方法(ここで言う『男女が子どもを作るやり方』)」により、二子授かっている。
産みたい、絶対渡したくない、という気持ちもとてもよく解る。
大体少数の例外を除いて、女性は好きな人の子供を産みたいのは自然な気持ち。
兄弟とのやりとりを通じての彼の気付きが、微笑ましく、プロポーズ時の素直なやりとりも良かった。
雪の描写がやはりうま〜い!
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