エッチをするどころか今まで男の人と付き合ったこともないのに、
いつの間にか妄想だけは一人前になっていた。
オナニーが大好きだなんて、自分でも変態趣味だと思う。
5千円……これがあれば、たった1枚、手元にあれば……。
ほんの少しの間、借りるだけ??胸の奥底から、頭の片隅から、
ジワリと滲み湧き上がっては、膨れていく。
「そんなに金が欲しいなら、別の仕事紹介してやろうか?
素直に警察の世話になるか、割り切って俺に媚売るか、後は自分で決めろよ」
働いて、帰って、オナニーする。
そんな毎日が一度の過ちで急変する。
けれど、これこそが私の望んだ快楽だった…