「くちづけは嘘の味」のスピンオフ。和智のジム友加倉井が親子ほどの年の差がある若い子とお付き合いするお話。
まず、加倉井さんがゲイだったと知らなかったので、そこに驚きました。でも、年齢故か経験故か恋愛方面の欲には全く雄味を感じなかったので、
犯罪スレスレの相手とはいえ、パートナーが出来て良かったなと思いました。
その景との出会いから面倒を見る経緯全てが保護者と愛を知らない子供のようですが、庇護欲で守ってあげたい加倉井と庇護欲に守られたい景は実はとてもWin-Winな関係。社長業という孤独に安らぎが欲しい加倉井とそんな無条件の愛を素直に喜ぶ景は、お互いに持ってるものと欲しいものとのバランスがマッチしているように感じました。
スピンオフということで、本編の和智と槙尾も登場しますが、その割合が高く、本編の番外編といった内容なので、本編が好きな人にはぜひおすすめです。もう少し加倉井さんの恋愛模様をじっくり知りたかった感じもしますが、加倉井と景の本音を和智と槙尾が上手く引き出してくれていたので理解しやすかったです。
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