「植物は裏切らないから…」といい、我が子のように植物を溺愛し育てる母に、呆れつつも愛情を求めてしまう娘・真由子。デキのいい息子の大学受験に失敗し、愛人の家に入り浸る夫との生活に疲れ果てた母は、ある日、母親業も妻業も放棄し、植物にしか愛情を注がなくなった。食卓にはレトルト商品が並び、汚れが目立つトイレと風呂、身なりは気にせず、一気に老け込んだ母――そんな母の姿に絶望し、幸せな結婚生活に憧れを抱く真由子は、最近知り合った男友達に猛アタックをかけるが――!? 捨てたくても捨てられない、離れたくても離れられない、微妙な母子関係を描く、越智月子の名作を森園みるくが美麗なタッチでコミカライズ! ※この作品は、『ストーリーな女たち ブラックVol.28』に収録されています。重複購入にご注意ください。