記憶を無くすまでの部分や回想部分は良い展開だと思っていたのだけれど、その後の展開は茶番劇相当の代物。母親の嘆きも八つ当たりも、何だか芝居じみていて臨場感も現実味も無い。まさしく上滑りしているかの如く感情移入が難しい。事象が悉く「なんだそれ」
という感情しか湧いてこず残念です。ただ、表題にある通りヒーローラファエルにとって良い選択となるようにヒロインキットは考えて行動していた様は良く描かれていました。ポツポツとではありましたが、キットの思考や感情を伝えてくれるシーンは有って、それが最後まで読み進める唯一の期待感でした。
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