定期的に読み返す、黒沢先生作品。まだレビュー書いてなかったので。。。
表題作の大学院生の2人、表紙で損しているのでは?中身の2人はもっと大人びてイケてます。
高校の同級生でそのまま大学、院も同じという四井と各務。
高校時代から各務を一
途に思ってきた眼鏡で背の高い四井の拗らせ方。同じように四井を思いながら、一度は四井に触れられることを拒んでしまった各務の後悔。
穏やかなようでいて静かに静かに変化する2人。
カン違いですれ違って、でも少しずつ動き始めた彼らの恋には「ギュン」っときます。
2人の初めてのえち。直接的ではないのにこっちまで泣きそうになる程のときめき。男同士、ここまで来るにはこれだけの時間が必要で。四井の涙が各務から流れた、そんな表現が美しいんですよね。
2作品目がまたとっても良いんです。高校3年生の吉岡と長田。ゲイの自覚ありの長田は、山に咲く一本の桜の木のよう。攻めの吉岡くん、好きなんですよね。真っ直ぐな感じが。こんな恋、一生忘れられないと思います。
何度読んでも切なさと愛しさで胸が痛くなる幸福。おすすめです。
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