SFロマンス物語。オカルト的要素もあって面白いのだけれど、登場人物の感情が読み手に伝わりにくいと感じました。時間を遡った現実の只中に在って「そんな 馬鹿な」だけで冷静すぎませんか?感情の処理がお粗末すぎます。赤い宝石が過去と未来を繋ぐ因子と
なっているが、そもそも赤い石のスザンナが持っているネックレスは、エルスペスの友人の物であって、根拠が薄すぎるのでは?とも感じました。特別に作ったというのだから、何か人生の中で岐路となるような記念品であったとか、友情の証のような 特別感を以って書き記してくれないと納得できません。2人で協力して乗り切ろうとするその後の展開には エルスペスの謎の解明に引かれて面白く読みました。が、総じて気持ちが伝わりにくくて歯がゆさが否めませんでした。
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