「発情」→「欲情」→「蜜情」からのシリーズ4作目。前作「蜜情」で誕生した双子たち、賀門さん×人狼で神宮寺家 長男 迅人さんの子育て物語。後半は神宮寺家を代々支えている一門の1人 都築さんと賀門さんが組長をしていた高岡組 組員の杜央さんのお話
。
お爺ちゃん、お父さんママ、孫達…という3世代子育てを(人狼ですが…)子ども達を中心に「幸せな時間」として表現されたこの作品。「サザエさん」の様な神宮寺家はもう古いのかな、と最初に読んだ時は思ってしまったのですが、そうではないなと思い直しました。これが幸せの基本なのかなと。逆に作品後半の「疵痕」を読むと、神宮寺家とは真逆で家族の縁などない主人公の杜央さん。無条件に愛されるという経験がないからか(施設で育った)、このまま消えてしまいたいと思う彼の孤独な気持ちの方に何だか「今」っぽさを感じました。
BL枠での子育て作品は、賛否両論あるかなと思います。ただ、双子達のアルバム(写真)を「作りました。」と出してきた一門代表 岩切さん。今日もシノギの後にやって来たのかな、などと思って見てしまうと個人的には萌えでした。月也さんも気になるので、原作も読んでみたいなと思います。絵も綺麗で良かったです。
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