エネルギーを消費しそうだなと、読むタイミングを逃していました。最初絵が馴染めないし重めの空気にギブしそうになったのですが、読み進めるとスルスルと入り込めました。オメガバースですが予想と反して展開して行くので、最後まで着地点が見えずスリル感が
ありました。そして結末まで来て、あぁ作者さんが描きたかったのはこういうことだったんだ…と清々しい様な気持ちになりました。最初のイメージと反して、すごくシンプルでストレートに感動したし、じわっとタイトルと表紙が胸に響きました。従来のオメガバースのイメージで読んでいた自分を小気味よく裏切ってくれました。且つ、こういう愛の形に深く共感しました。人格が人それぞれ異なる様に、どんな相手に惹かれるか、そしてその相手にどういう形での愛を求めるか…諸々人それぞれだと思います。愛には性別や国籍やその他あらゆる線引が無意味だと改めて感じました。こういう価値観で生きて行って、求める愛の場所を見つけられることはとても幸せに思えます。たとえそれが他人に理解し難い形でも。
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