自分のバースに対するコンプレックスと周りからの態度に苦しみ、しかし自らもΩだαだと偏見を持ってしまう矛盾。描きたかったものは理解できるので、後はもうちょっと描き方に工夫があれば読み手も気持ちが乗っかれるのかな、とは思いました。主要人物3人の
感情の起伏が、表情以外で表現しようと試行錯誤してるのも感じたので好感は持てます。でも日下部と潮里って特別な薬でも服用してたのかな?てくらいお互いのバースに鈍感なのは不思議。日下部と鷹島の和解は良かったね、と思いつつもお互いの傷は結構深く、カウンセリングが必要なくらいだと思ったんですが‥。胸キュンポイントも大してなくて、オメガバースものをある程度読んだ人間からするとちょっと不満は残る感じです。この作者さんのTLを数作読んだことありますが、可愛いお話だけど割と単純なラッキースケベシチュエーションや、『お前がエロいのが悪い』みたいなよくあるやつで話が展開するので、3年前の作品だし、ストーリーの深み的なもを求めるのは難しいかもと思いました。
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