表紙と説明書きからはいわゆる兵装バトルもの(アップルシード、攻殻機動隊、パトレイバーなど)を想像しましたが、違いました。兵装者同士のバトルはほとんどありません。テロリストと警察の知恵比べを読ませるシナリオです。勢いはあります。ただし背景説明
がほとんどなく、2巻読了時点でもかなり不満が残ります。リアリティを出そうと現場(有楽町線の拡張予定部分らしい)を作り込んでいるのは理解できるのですが、セリフのやりとりが噛み合っていなかったり、警視庁があまりに無能だったり(もうパターンなので飽きている)、主要登場人物のキャリアと新規部門立ち上げの理由が分からずに置いてきぼりにされたりと、粗さが気になります。兵装の違いが良く分からないのも困る。絵はかなり上手くて格好良いです(最初だけは肝心の兵装全体が部分的にしか描かれず、理解に苦労しましたが)。原作小説からコミック版のシナリオを作る段階で失敗しているのかもしれません。3巻でいくらか不満が解消されると良いのですが。
もっとみる▼