鹿乃先生の絵もストーリーも大好きで、【読み放題】でも読みまくりましたし、一巻完結ものから『Punch↑』『ササクレシリーズ』など長編ものも読んでいます。今回も日向×絢斗・スピンオフの両方とも面白かったです。レビューを見ると志摩くんのキャラで
好き嫌い分かれるみたいですけど、私は好きです。昨日、読んだばかりの『迷う男』の御園生さんに似てる気がするんですよね。正直言うと、どちらも全く共感とかはないんです。作中のセリフみたいに「宇宙人」に近い感覚のような…でも怖いもの見たさというか自分にないもの(感覚とか考えとか)を持ってるって、それ自体が魅力的に映るんですよね。お相手もそういうところが良くて「分かってやれるのは自分だけ」「守ってやりたい」「側にいたい」気持ちになるんだと思います。あと性格的に難ありの子が救済される展開が好きってのもあるし、単純に根っからの悪党でなければ幸せになってほしいなと思います。前作までに苦しかったり辛い事の多かった日向が、精神的にかなり大人になって大分余裕を持てるようになっている事に成長を感じて嬉しかったです。あとがきでまだまだ続くような先生のコメントがあって、かなり期待していますし楽しみです。本編を差し置いて申し訳ないのですが、ラストの書き下ろしで「刃渡り20センチ→佐渡20センチ」に一番笑ってしまいました。さすが先生、あとがきから書き下ろしまで最高です。
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