ヒロインが彼にその気になって貰おうと奮闘するところに応援気分で読ませ、彼がヒロインへの好意を全開に出来ないところにヤキモキさせ、物語のテンポはなかなか。
それぞれの家の事情も巧みに差し込まれ無理がなく、ハプニングも取って付けた唐突感がない
のがよい。
ルークの優男ぶり、幼馴染のヒロインとして間近で複雑な思いを抱えてきた経過にヒロイン視点は共感しやすい。
しかし、ルーク視点での辛さ苦しさ、それゆえの女性遍歴に胸が痛くなってくる。こちらの要素、ストーリー中に結構持ってかれるだけに、ヒロインの成就もいいが、彼の方もカタルシスよろしくだったかなぁ、ちょっと置いてけぼり感あったかなぁと、そこだけ、アレ?、という気がした。
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