一見すると良作とは言い難い作品なのですが、読み進めていくうちにセリーナの無気力感に何故かハマってしまいました……。
8話まで読んだ感想です。
家族に恵まれず、孤独な人生を歩み自死を選んだ主人公が、悪女セリーナに転生した後も生きる
希望を見出せないまま、セリーナの希望『死する時、誰か側にいてほしい』を叶えてあげようとするけど……やっぱり面倒くさいと思い、それならば、家族から愛されているうちに死んであげようかなと決意する。
本当の家族というものを知らずに育ってしまった主人公は、至らないなりに、どうすれば良い命の幕引きが出来るのかと、少しいい加減に考える心の内がストーリーの主軸となっているようです。
主人公の人生の全てを諦めたような、陰陰滅滅とした精神に魅了されました。
自死に悲観的な人、生きることに楽観的な人には向かない内容です……。
私個人としては、主人公の泰然自若としたさまが、にやりと笑える程度に面白く、評価は最高得点ですが、あくまで死に対して前向きだからなのだと思います。
無料版を読んで合わないなと感じたら、読み進めないことをお勧めします。
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