初めて読んでから毎日読んでいる。そして、毎回泣くが、自分なりにメッセージを受け取った。不幸だと思ったら、そこで我慢しなくていいこと。同じ場所にいると麻痺して当たり前のように思うことを受け入れる必要はないこと。ちょっと違う場所で暮らしてみる。
働いてみる。もしかしたら、ふたりが今も笑顔で一緒にいられたと思うと、悲しくなる。澄んだきれいな目の人は幸せにならないといけない。読むたびに悲しみの中に別の思いが生まれる。何度かレビューを追記したが、これから思うことは心の中にしまっておく。らくた先生、素敵な作品を本当にありがとうございました。☆★☆★☆★レンタルネコの時のタマちゃんがかわいすぎて大好き。何度読んでも泣いてしまう。不幸と孤独を受け入れていたタマちゃんが愛しい。一緒にいるとあたたかい。愛する人と出会って寄り添って幸せに暮らす。そんな毎日が当たり前に続く世界で、ふたりが出会ってほしかった。優しくて仲の良い両親の元で大切に育てられたタマちゃんはイケメン美容師で、店に来た矢澤をかっこよく変身させたことがきっかけで恋人同士になる。お人好しで世話好きな矢澤とツンデレなタマちゃんは同棲して、美味しいご飯を食べて、日なたの匂いのするお布団で仲良く眠る。そんな妄想で逃避したくなるくらいダメージが大きかった。猫として無邪気に遊ぶタマちゃんの闇。どこまでも暗い世界から逃れられない。タマちゃんが人に利用されて大切にされなかったことが悲しかった。すぐに病院に行けば助かったと思う。何事にも執着できなかったから、生きることを選ばなかっただけ。でも、最期にいい夢を見たと思えたことが救い。なるべく人に優しくしたいし、大切な人の幸せを強く願った。透き通った青い目がきれいだね。青って名前をつけてもらえてよかったね。ずっとふたり一緒だから幸せだね。4.8
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