同作者の『すんどめ』から興味をもたれた方が多いと思いますので、『すんどめ』と比較してレビューします。また、立読みでわかることは割愛します。
主人公は30過ぎのおじさん。いかにも人生の負け組といった人物像で、『いくらでも代わりの利く』ご
く普通の平凡なおじさん。一途と書いてイットと読むそうですが、『すんどめ』主人公相羽英男くんと比べると、おそろしく名前負けしてます。
そんな主人公、ひょんなことからカエルのような身体能力を得るのですが、次第に体が蝕(むしば)まれて……というのが概要です。主人公の心の葛藤は等身大で、思わず感情移入してしまうかもしれません。
『すんどめ』と比べるとH度はやや低調。ストーリー性重視です。『すんどめ』のコミカルな要素を多分に取り入れた感じで、思いの外共感、感動できる作品だと思います。
画風は『すんどめ』と同じで、コミカルなところはコミカルに、Hなシーンでは陰影がなまめかしく、『すんどめ』が気に入った人にはお薦め。個人的には好きです。
批判的なことは書きません。そんなものよりも、読んだ後の満足感が勝る作品だと思います。すごくスイスイ読めます。展開が早く、飽きません。
もっとみる▼