没落男爵家の娘・アナベルは、教皇の息子で幼馴染のフェリクスと穏やかな毎日を過ごしていたが、その身分の違いに引け目を感じていた。そんなある日、国教の総本山であるフェネオラ大聖堂にフェリクスは行ってしまい、それきり会えなくなってしまう。だが彼女が17歳になった時、聖女である「瑞花(ずいか)の乙女」の証である花のようなアザがあるとして、アナベルは同じ大聖堂へ召喚される。フェリクスとの再会に胸を膨らませるアナベルだったが、何故か彼の態度は余所余所しい上に、同じく瑞花の乙女として伯爵家令嬢の美少女・ベアトリスも召喚されていた!どちらか一人がフェリクスに「本物」の乙女として選ばれることになる。はたしてアナベルは瑞花の乙女になれるのか――?