おとぎの主観中心で描かれているせいか、正直、設定ほど『人類イチの完璧美少女』には見えないんですが、逆にそれがすごく良い。一生懸命自分なりの完璧美少女のプライドとアイデンティティを保とうとしながらも、何かにつけてジリジリしたりドギマギしたりム
ーッとしたり、そのあげく毎度ことごとくいっこくに撃ち抜かれてしまうおとぎが可愛くてたまりません。しかも、表裏を使い分けているつもりでいながら、正義感や優しさはどっちの顔でも結局溢れ出ちゃってるところもよけいに好きです。いっこくはとにかくビジュアルも中身もかっこ良すぎ!これはもう撃ち抜かれざるを得ない。裏いっこくの各種アップ顔のたびに、いったん内容ストップして何秒間かただただ見惚れてから我に返って読み再開…を何度も繰り返してます。2人の心の触れ合う瞬間がキラリ、キラリ、と積み重ねられていくストーリーが、甘すぎず絶妙で素晴らしいです。もちろんこの先どんどん甘くなってくれてもそれはそれで歓迎ですが笑。他の方のレビューにもありましたが、ミュシャの絵画のような端正で艶のある絵もすごく素敵。紅ちゃん、弦兄、鳳ズなど脇キャラも興味深いし、今後も楽しみにずっと応援していきます。
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