貴族令嬢として幸せに暮らしていたルクレティアは、親友だと思っていたサブリナに毒を盛られ、生死の境をさまようことに。奇跡的に命を取り留めることに成功したものの、意識を失っていた一か月半の間に、状況は悪化していた。“ルクレティアは麻薬取引をしていたうえに、自身も麻薬中毒者であり、罪を暴かれること恐れて自殺した”という噂を流され、さらに娘の無罪を訴えた両親は爵位と財産を没収されていたのだ。絶望に打ちひしがれるルクレティアに、命を救ってくれたデインは問う。すべてを失った状態で真実を訴え孤独に戦うか?別人となって復讐するか? と。