愛されていると思っていた実の家族らによって、長期計画で毒を盛られ続けていた純粋で気が弱「かった」主人公のやり直し人生物語です。
実は特殊で強い能力を持っていた為に、彼女の家族は彼女を溺愛しているそぶりで主治医とともに囲い込み、結婚させ
たあげくに彼女を抹殺してしまいました。
そこから巻き戻った彼女は、かつての純粋さや気弱さ・愚かさを捨て、死を回避するために必死で考えて生きようとします。そしてとある破天荒公爵の元に身を寄せようと画策し始めます。
序盤、破天荒な公爵が非常識ながらも彼女の能力と彼女自身に興味を持って彼女を彼女の実家から強引に奪い去り…彼女の実家と行く先々で激しく衝突しそんな中、並行して女と公爵の契約結婚が始まるのですが、従者を始めとして全ての公爵家の召使い達が破天荒であり真顔で非常識な事を行う公爵を信用していないのが面白いです。
公爵が度々服を着た非常識のように扱われるは、面と向かって非常識だの野獣だの言われるのですが言われている公爵自身は「それの何が悪い」と受け流していてまた面白いです笑。ヒロインは前世のままの愚かなふりを表向きはしていますが、実際は必死であれこれ計算しており一生懸命な姿もまた応援したくなります。
公爵が彼女を気に入ったきっかけとは別に、惚れた理由というか何処が好きなのかとか愛情描写など仲むつまじくする描写などがあるのかと思いましたがそう言う部分の描写が弱いのか殆ど無いのか…結局何処が好きなのかわからないまま話が進んでいきます。
細かい事は書きませんがだんだんとシナリオが勇み足ペースになっており、アレコレ魅力的だったキャラたちも展開も結婚式以降雑に描かれ始め、今現在は序盤は面白かったのになーという印象です。
作品自体は全体を通してイラストは美しいですしデッサン力も素晴らしいのですが、全てのキャラの顔のかき分けが正直上手くいってないようで、髪型で変化を付けているように思います。
それとほぼみんな無表情に近く、特に絵の目がしんでいる。抽象的かもしれませんが漫画にぬるっとした印象で漫画力(躍動感や表現力、魅せる力)が弱い作品であるように感じます。
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