逃げ癖がある少女・亜久里(あぐり)は20件目のバイトを無断欠勤した。
亜久里はそんな自分を変えたくて、いつも右足から履く靴を左足から履いてみることにする。
すると異空間に転送され、そこには7人の「私」が待ち受けていた……。
アルバイト生活の「私」、そしてラッパー、占い師、幽霊、マッチングアプリ中毒、配信者という立場の「私」たちは全員もといた各々の世界に戻ることを願う。
しかし、異空間にいた《観測者》を名乗る少女は、アルバイト生活の「亜久里」の自己同一性の揺らぎにより、異空間が作られたと解説した。