昔読んだことがあって、気付いたら完結してたので最後まで読んでみました。
最後まではヤらないけど、出てくる主要な隊士達と一度は必ずエロい事をしています。無理やりそういうシーンを作っている印象。絵も正直上手くないし、毎度主人公・桜の貧相な体を
見せられている印象しかないので、正直いらないかな。
エロが無さすぎてもエッ…となりますが、無理に全員とのシーンを作らず本命の誠志朗との絡みだけで十分だったかなぁ。絵が上手ければ、全員との絡みが見れて嬉しい!とまた感想が変わってくるかもしれませんが、どっちにしろ中途半端ばかりで、イジられて遊ばれて終わりな感じしかしないので見ててモヤッとしました。
それよりも、この作品はエロを重視せずにストーリーメインで読みたいですね。最初は作者が幕末男子とのエロエロ絡みを描きたいだけの漫画かよ、といった印象しか受けなかったのですが、最後まで読むと意外とドラマチックなストーリーで心に残るものがありました。なぜ桜は幕末にタイムスリップしたのか、なぜ誠志朗と出会い恋に落ちたのか…そこにはちゃんと運命的な理由が隠されています。運命の恋的なストーリーが好きな方にはオススメですね。
ただ、そちらを重視して読もうとすると度重なる中途半端なエロ話が逆にイラッとしてしまいますが…。こんなドラマチックなストーリーを用意してるなら、エロを抑えてシナリオ重視で描いてほしかったです。
この作品を高評価にした理由の一番は、史実通りに細かな説明付きで物語が進んでいくこと。新撰組のことをよく知らなかった私でも、起きた出来事の順番などがとても分かりやすく勉強になりました。歴史上の人物がいつどのように最後を迎えるかなどもこの作品で覚えてしまいました。
とくに坂本龍馬の近江屋での話は印象深いですね。龍馬さんらしい、惹かれるセリフや人物像で好感が持てました。
桜のお相手の誠志朗も、新撰組の有名な人ではなく、歴史に残らなかった影の暗殺者にスポットを当てたことも好感が持てました。幕末はこういう人きっといただろうな、と思うので。
誠志朗さんとは終盤、ちゃんと最後までするのでご安心を(笑)むしろ一年以上同棲しといて毎度寸止めだったのか?と驚きましたが…w
桜が幕末に呼ばれたワケを思うと、胸がじんわり暖かくなります。微妙なエロ描写が気にならない方は是非、最後まで読んでみてほしいです。
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