爆破により要所・居庸関に突破口が開く。
金国になだれ込む蒙古兵たち。
それはモンゴルの更なる膨張を伝える狼煙であった。
「焼け野はどこまでも走れる」
大ハンとユルールのけっして交じわらぬ対話が尽きたとき、
ナランの想定どおり、シュトヘル、ハラバルが姿を現し、
一堂が会した食料庫は戦場と化す。
しかし唯一、想定外であった双子の皇子・トルイが
その場に駆けつけたことで、誰もが想像していなかった
事態が起こる。
「生が死の先を走る」
事態に気付いた蒙古兵たちが、シュトヘルたちの居る
もう一つの戦場に押し寄せて来た時、命を賭した者たちの
戦いは終焉を迎える。
生き残ったのは果たして・・・・・