160ページ、表題作+短編2話、計3作品収録y。
井上さんらしい、静かなトーンのお話。
特に表題作、切なくなって目頭が熱くなった。
3作目は表題作の若かりし頃!?と期待したら、違った?(笑)
キャラ被ってるんですもん、残念。主人公の
兄、見たかった〜。
淡々とした中に、独特の、心にじんわり来るものが有リます。
その分、静か過ぎてドラマティックな盛り上がりには欠ける傾向かも?
そのせいか読み手の心象で評価が左右されそう。
ウキウキ気分の時に読むと普通だけど、静かな気持ちの時だと余計に心に染みる。
というのが、今まで読んだ作者さんの作品に共通の特徴のように感じてます。
雨の日の休日、静かな自分の時間に浸りたい時に、ゆっくり読みたい作家さん。
絡み描写もキツくないので、BL苦手な方やピュアなラブストーリー好きな方にもオススメ。
良い意味でBLならではの等身大の描写なので、このタイプの恋物語は老若男女選ばず受け層の幅が広そう。
純文学の小説に近い?
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