(小説、読みきり。本編+スピンオフの書き下ろし)。
作者さん買いです。
本当に毎回、ハズレがない。
この方は特殊な状況下でのお話が多いですが、心理描写が丁寧で話に引き込まれ、読み応えがある!
離れて育ったいけすかない兄の突然
の記憶喪失。
子供まで記憶が後退し、貧乏生活での急な同居。
読み進めるにつれ、兄の心情を思うと涙が出てくる。
純真無垢な子供の心が愛しいです。
息子の城太郎も、ヤンチャだけどまっすぐな心が父親の愛情たっぷりという感じで、可愛く良い子でした。
残念なのは、その後の話が少ない!
毎回ですが、作者さんは良く言えばい余韻の残るエンドですが、読み手としてはそれから先の話がもっと欲しい!
同居生活の話がもっと欲しかったー!
物足りないエンド!
とはいえ、それ以上にそこまでのストーリーですごく良いので、読み中も読後も心わしづかみにされてしまうのですが(笑)。
書き下ろしはてっきり後日談かと思いきや、スピンオフでした。
7年後の城太郎の心中も、気になりました。
関係が禁忌的ではあるので、普通じゃない状況が苦手な方にはご注意。
作者さんファンにはオススメです。
もっとみる▼