石原知事や国会議員にも少なからぬ感銘を与えた問題作、「沈黙の艦隊」。
歴史にifがあるとして、もしも米ソ冷戦下に超然とどの国をもしのぐ最強の原子力潜水艦国家があったとしたら?
その国家の乗組員(国民)が、非核を誓った日本の海自出
身者から構成されていたら?
本作は、そんなifを通して核の脅威や真の平和の在り方を私達に問掛けます。
原子力潜水艦独立戦闘国家「やまと」を中心に日本、米ソ、国連といった世界を巻き込んで繰り広げられる闘いと平和への駆け引き。
「ありえない」を緻密に描くことで生まれるリアル。轟く爆音、間断なく繰り広げられる戦い、抜け目なく交される大国同士の取引。緊張感たっぷりに繰り広げられる男達の物語は、読者に息をつく間も与えません。
また、非人間的なまでに冷静な海江田や、大胆で情に熱い深町、日本再占領をもくろむベネット米大統領など重厚なストーリーを彩るカリスマ的キャラクター達も魅力です。
錯綜する政争と戦争の狭間をゆく、沈黙の艦隊から目が離せません。
かわぐちかいじ先生ファンは勿論、漢達のアツい戦いを見たいという方にオススメします!
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