やっぱりグイグイ読ませる力のある作品。ひかわ先生、本当に引き出しが多彩で凄い。絵も危なげがどこにもない。仕事がお見事!!
先に続編「時間を止めて待っていて」を読んでしまったが後先になっても大丈夫だ。
西部劇を描ける先生はザラにはいな
いと思う。感服というより他はない。
学園が舞台の恋愛ものも普通に大好きだが、ひかわ先生のレパートリーを思うにつけ、私はいろいろなジャンルで楽しみたいのだと思う。
実力のある作家の創造性が発揮される白泉社、これからもクオリティの高い作品を送り出して欲しい。
レベルの高くない作品が謎の高評価を集め、素直には信じられない程に多いレビュー数を記録したり、一定の安定的な力のある作家の作品が、思い通りのキャラじゃないとか好みのストーリーではないからと、メッタ切りされ理不尽な1星を食らったりと、とかくに粗悪品と良心的創作との無秩序混在。
その水平的比較が無く、最低評価の評価基準に公平さを見いだせないレビューがレビューのページで散見されるが、私が星を付けるに当たっては、仕事ぶりにひれ伏しての事が多い。どうしてそんなストーリーを思い付くんだろうとか、こんなに見事に描けるなんて一体どれだけ労力と時間がひとコマひとコマに詰まっているんだろうとか、結末まで上手く連れてかれたな、とか、笑った泣かされたキュンが走ったホッとした等の感動させる箇所にうまく転がされたとか。
この作品のストーリーの面白さや絵の明快な表現力に、私はファイブスターズが相応しいと思う。
最後の頁のダグラスは、続編の彼の絵とちょっとばかり呼応しない。
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