前作「〜恋煩い」からの二人の息子シュロと狼族最後の一匹ロウランが恋に落ちるスピンオフ作品。二人のキャラが更に磨かれ本編より笑いも多くとても温かい作品でこれでシリーズ完結とは残念で仕方がない。
ロウラン×シュロのお話は、芯が強くいじらし
くて無防備に放つお色気から母?ウンカを思わせるシュロと、どこか彼の父アウラと似た高貴な強さのあるロウランの二人のキャラがとても魅力的。シュロはファザコンなのかな〜。
愛情深い狼族の孤独なロウランが一途なシュロへの愛に戸惑い、結ばれるまでの展開がそれまでの空気を変え情熱的で見応えがあった。シュロはこの先も大事にしてもらえそう〜二人のミックスは誕生しないのかな。
似た者同士アウラとロウランの絡みもおかしくて、ロウランを赤子扱いするアウラとロウランがアウラをスルーしウンカにだけ礼を言う件には大人気無い二人に笑えた。
アウラ×ウンカのお話は、シュロの「爆誕」(笑)子育てからの夫婦愛エピソード最高!面白い!赤ちゃんシュロに嫉妬するわ、親バカ炸裂するわで、二人の愛情の深さは好青年に育ったシュロを見るとよくわかる。アウラを掌の上で転がしてるウンカとの夫婦の絆は不動の熱さ!可愛い第二子の名前も成長も知りたい。この妖狐と狼族のお話はもっと読んでいたかった。
そしてドリンクの精の短編二作品。独創的ですごくインパクトのあるお話で素晴らしい。これもシリーズ化して欲しい。
こちらの作家さんホント今までどうして気付かなかったんだろう。早く読めば良かったと思える作品でした。
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