八月薫氏はとても好きな作家さんの一人です。なお良いことにコミックシーモアさんで比較的安価で配信される事が多い。
ですが、本作については一こと言いたくなりました。
「江戸の風俗」をテーマとするならブレインを付けるべきでは？
第1巻カラー表紙
を見た時「これがお姫様だったら多分まずいな…」と予想はついたのですが、風俗考証が非常に雑で。
八月氏はかなりお忙しい作家さんでしょう。アシスタントなり資料なりを提供するのは出版元の最低限のアシストだと思います。通常のエロ漫画なら目くじらを立てるのも不粋なところですが、レビューでも「勉強になった」「参考になった」と雑学として取り入れる読者層のある本作で、考証の手抜きはいかがなものかと。
さて、以下は良い点です。
・1話あたりの価格が安い。
・相変わらず絵がきれいで女の子も可愛い。
・男性向け漫画にありがちな「男の独りよがりバンザイ」でなく、女性に対しても気を配る。
・各話の小タイトルが内容を表し、興味を持った話から選んで読める。
・全体的にほのぼのとして明るく、ちょっと無茶をしてハッピーエンドに収めた回もあったり、ともかく読後感が良い。
・短編としてそれぞれストーリーが成立している。
・エロい。
というわけで何だかんだと文句を付けながら満点5にしてしまいました。
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