亡くなった伯母も、娘のセレナもひっそりと息を殺すようにして生活してきたのだろうか。父が母を殺して●殺したなど信じられない。伯母も同じ気持ちだったようで、遺言同然に父の無実を証明してくれと頼んで逝った。彼女自身も言われなくてもそうしただろうけ
れど。HQだから、サスペンスを期待してはいけない。どんな状況にセレナが立ち向かっていくかそれを読むのだと言い聞かせながらではあるが面白く読めた。登場人物の所作のコマやセリフにポツポツと残念さは見えるものの、概ねすんなりと受け入れられた。11年前の子供だった自分ではない。セレナは誰かに頼り過ぎず自分で解決することを望み、その通り行動した。その決意はとてもよく伝わったし、元カレキャメロンとの再会と復活愛その後の関係の構築具合も、それぞれの都合や立場など、切なさや、悲しみを分かりやすく読むことができた。また、事件の真相の中に、子供では分かり得ない母の浮気の事も、大人になった娘だからすんなりと受け入れられて事件の核心に迫っていくことができたであろうことも重要なポイントと言える。危機一髪のところでキャメロンが登場しダンおじさんを撃ってTHE END。後はキャメロンとの未来を考えていこうねセレナと、背中を押したくなった。
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