ヒーローマーク、好きなら好きって言えばいいじゃんって身も蓋も無い事言ってしまいたくなります。金銭的に裕福だからこそ悪あがきして傲慢そのもの。ヒロインサブリナにとって偶然とはいえ実父との対面は就職面接だったとは驚き。誰も傷つけたくはないから娘
であることは内密にしてほしいとの言い草は許せない、娘をスキャンダルのタネにしておいて彼女を傷つけている事に気付いてもいないとは、政治家辞めたほうがよろしいでしょうね。なのに、父親の家庭の事情を慮っての彼女の提案を無視して、娘可愛さに手元に置きたがっている傲慢さには 理解できないわけではないけれど 怒りが湧きます。そうする彼女の悩ましい現実に曲解して割り込んでくるマークのしつこさは、読んでいるこちらが苛立ちます。小切手でもなんでもゼロの数付けられるだけ付けて引っ越してやればいいのにと 彼女に説得したくなりました。事の真相が詳らかにされて彼の謝罪と告白には、自分のしたことの愚かしさを自覚していての物言いに、呆れかえるやら、笑えるやら 何もかもをひっくるめての彼女を迎えに来た発言に、ああ彼も実業家だったなとその能力の高さを再認識した次第です。上手く練り上げられている物語でした。
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