病み系はそんなに好みではないため手をつけずにいた作品。早く読んどきゃ良かったぜ。ただの病み系じゃない。深みが凄い。シュールなのにリアル、狂ってるのに狂ってない。学校は社会の縮図とは良く言うけれど、こんな風に深く抉られると、それを痛感しますね
。そこに10代の未熟さが加わって、藻掻く姿がとにかく美しい。個人的にはメインカプの刈野×梓が好きなので、4巻が待ち遠しいです。ところで、1巻ではあつむの性格がどうにもイライラして、2巻購入迷いましたが、途中からあつむが男気を見せ初め、梓にも良い感じに絡んできたので、今では割と好きです笑。【追記】最終巻まで読了しました。ハッピーエンド…ハッピーエンドなのか…?刈野と梓はこれから一悶着も二悶着もあるのでは?世襲議員は嫁をもらい子供作らないといけないですよね。その辺逸脱する雰囲気じゃないですよね。刈野は刈野の梓は梓の人生を…っていい感じにまとめた風でいて、このままだと梓は愛人じゃん。結局お母さんと同じような人生っていうなんだかすごいリアルで救いのない世の中の構図に究極的にはいきつくのでは?梓の性格上、刈野が結婚した時点で別れを選びそうだけど、そうなると点で交わり決して解けない結び目を云々はなんだったんだってなる。梓がそれでいいならハッピーなんでしょうか。とりあえず高校生の梓は「救われた」とは思うものの、今後を思うとBL的ハッピーエンドとは言い難い未来しか見えないので、そこは策略家の刈野先生に頑張ってもらうしかないですかね。うーん、BL的ハッピーエンドは、久世×あつむCPに担ってもらったのでしょうか。あと伏線回収しきれてないとこもモヤる。
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