部下にどのような職務を与えるかで、仕事の生産性は大きく変わる。やりがいがあっても達成不可能だったり、達成可能でもやりがいが乏しかったりすれば、前向きに取り組むことができず、部下は自分の職務を再定義して、上司の期待とは異なる成果を上げようとするだろう。これは部下にとっても上司にとっても好ましいものではない。部下だけでなく上司も同様だ。部下から提案された職務にやりがいを感じられなければ、あら探しを始めかねない。本書では、このような事態を避けるために、部下と上司それぞれが担うべき職務を正しく設計する方法を紹介する。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2023年5月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。