この本には「定説」とされてきたこととは随分違うことが書かれています。大切なのは「著者の考え」ではなく「本当のこと」。被差別部落の問題を「言われなき差別」と言ってみたり,その起源を近世としたり,政治的なものとしたり……そうした「思い入れ」にもとづく同和教育は,重苦しいものになります。しかし,物質不滅の原理をもとに歴史を見直し,「人間はなぜ,どのようにして間違えるか」という科学史研究の成果を取り入れれば,〈被差別部落の歴史〉を通して,〈差別の構造〉を楽しく学ぶことができるのです。
授業で使える授業書《差別と迷信》も収録されています。
これで押しつけのない,たのしい同和教育ができます!
★★ もくじ ★★
序 章 差別について考える 考え方を実験的に変えながら生きてゆくために
第1章 近世の庶民
第2章 近世の〈被差別部落〉
第3章 近世の身分と差別
第4章 近代の被差別部落
第5章 迷信と差別
付 録 授業書/差別と迷信 被差別部落の歴史
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