育児や介護で制約を抱える部下は激増。制約を抱えた「欠員チーム」は、もはや珍しくない時代。残業できない部下たちを何人も抱えながら、組織の目標を達成しなければならない。難しい命題が、これからのリーダーには突きつけられます。
この命題を解く上で避けては通れないのが、徹底的な業務の効率化。長時間労働に頼った業務の設計を見直して、社内会議や打ち合わせを減らす、ペーパーレス化、時間と場所に縛られないワークスタイルの導入など、ムダを省くための抜本的な工夫が求められます。
また、「いつ休むか分からない」という制約社員の状況を踏まえ、日常的に“マイナス1でも回る”チームワークを構築することもリーダーの仕事。プロジェクトごとに担当者が一人だけで業務を抱える方式ではなく、複数のメンバーがプロジェクトの状況を共有し、欠員が出てもすぐに代打を用意できる仕事の方式を浸透させることが、いかなる状況でも業務を円滑に進められる“強いチーム”の醸成につながります。このような体制づくりは、当然、重大な過失を防ぐリスクマネジメントの視点でも、今後ますます重要になっていきます。
少子高齢化、労働力減少といった、待ったなしの課題が山積みの次世代リーダーは必読の1冊。チームの残業時間が減り、生産性もアップ、なぜかチームがうまく回り出すマネジメント術を教えます!