紙の書籍を持っています。仕事の研修の時に、講師の方からおすすめされた本でした。当時は表紙を見ただけで難しそうな本だと思い込み、興味を持っていませんでした。しかし、本を購入した研修の同期から「面白いから読んでみるといいよ」と言われ、実際に読ん
でみると、興味深い内容で最後まで読み切ってしまいました。そして面白いのが、作者の西田さんがこの本の中で「私がここでお伝えすることも、言ってしまえば脳の錯覚です」と言っているところです。
電子書籍ではどのようになっているか分かりませんが、紙の書籍では文章のところどころが黄色の枠で塗りつぶされ、西田さんが強調したいことは一目で分かるようになっています。
この本には、さまざまな錯覚の具体例が取り上げられています。例えば『ナンバーワン』はとにかくすごいという錯覚や、『赤信号みんなで渡れば怖くない』を例にした集団行動における錯覚、行列を見ると思わず並びたくなる錯覚など、みなさんも一度は経験したことがあるでしょう。また、世界でも有名な『ルビンの壺』などの錯視図形や、トリックアート(だまし絵)についても紹介と解説がされています。
「私はできる!」と根拠のない自信を持つだけでも、脳を錯覚させて目標を実現することができる。本当かよ? と疑いたくなりますが、成功をつかみ取るための理論と法則である『ザ・シークレット(引き寄せの法則)』や『サイコ・サイバネティクス』と重なる部分があるので、これは信じて損はないかも……と感じました。
とりあえず肯定的に考える。自分が成功している姿をイメージする。それに対して、否定的に考えるとそのまま悪い結果になってしまう。脳は意外と単純だと思いました。
何か目標を持ち、それを成功させたいと思う人へ。この本は何かしらの手助けとなる一冊となるでしょう。『良い行い(錯覚)は良い実(結果)を結び、悪い行い(錯覚)は悪い実(結果)を結ぶ』。あとがきに書かれていた私が好きな文章を引用し、自分なりにアレンジしました。興味がある方はぜひ読んでみてください。
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