◇あらすじ
「お帰りなさい、お兄ちゃん」
数年ぶりの帰郷。
最初に俺を迎えてくれたのは、妹の“那奈(なな)”だった。
妹と分かってるのに、すっかり女性らしくなった那奈に、ドキドキが収まらない。
俺が出立する時は、お世辞にも女らしいとはいえなかった。
なのに、今は……。
「なにを考えてるんだ俺は……妹だぞ?」
深夜。
部屋の外からドアの音が聞こえた。
すぐに足音が聞こえてきた事から、おそらく那奈が部屋から出てきたんだろう。
「起きてたのか」
ちょうどいい。
まだ起きてるなら、少しばかり話をしようか。
トイレか、飲み物を飲みに出たと思ったのだが……。
那奈は、意外な所に居た。
「那奈、こんな時間にどこへ行く?」
「えっ……。えっと~……ちょっとコンビニまで、お買いもの……行きたいかなと、思ってるんだけど……」
「今日じゃないとダメなのか?明日の朝、早く起きていけばいいんじゃないのか?それとも、今日限定のなにかがあるのか?それなら、俺も一緒についていってやる」
「えと……あ、あの……あのね……そ、それはダメっていうか。そのお兄ちゃんは待ってて欲しいかなって……」
俺はどこか安心してしまった。
変わったのは身体つきだけで、中身は以前と変わらない。
少し気弱な妹のままだ。
「――那奈、もう1つだけ約束してくれ。父さんや母さんに、心配かけさせるようなことはしない、と」
「お兄ちゃん……。うん、分かった。それじゃ行ってきます。ありがとう、お兄ちゃん。そして、ごめんなさい……」
それから数週間。
たびたび夜に出かけていく那奈。
だが、今のところ咎める気はない。
その気は、無かった・・・。
そんな俺に、あの悪夢の始まりを告げるメールが届く・・・。
◇ヒロイン
名前:国見那奈(くにみなな)
サイズ:T154/B84(D)/W54/H88
おとなしく、優しい女の子。
歳の離れた兄“隆史”に、懐いているところがある。
家族に心配をかけたくないと、自分の身に起こっていることは話していない。
髪をまとめるリボンは“隆史”にプレゼントされたもの。
“那奈”のお気に入りの髪飾り。
◇主人公
名前:国見隆史(くにみたかふみ)
歳の離れた“那奈”の兄。
仕事の関係上、数年の間、離ればなれになっていた。
久しぶりに帰ってきた実家で、数年の間に成長をしてすっかり
女らしくなった“那奈”に、ドギマギしている。
※注意
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