文章の上手い方です。恋愛面は物足りない(攻めが受けのことを思いすぎて積極的に行動しなかったり、ラストでは身を引こうとしたり)ですが、上質なファンタジーだと思います。独特の設定と世界観。主人公の雲英の好物はバッタ(!)という・・雲英は食べ物で
はトカゲが苦手で「好き嫌いするな」と言われたり、「あ、そこは人間じゃなくて鳥の方なのね」としばし呆然とさせられます。花の蜜あたりでお茶を濁してほしかったかもです。せめて木の実や種とかじゃダメだったんでしょうか、と食べ物シーンがくると思考が脇に逸れがちになります。エチはうっすら程度で、2人の関係性を重視して話が進んでいきます。攻めの天青が、あの俺様っぽいキャラで全然強引にいかないところがもどかしい感じでした。もう少し天青の気持ちが分かる行動やセリフがほしいところ。雲英は素直で頑張り屋さんで無垢です。相手の気持ちを尊重し合う2人に好感が持てます。
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