作者は本当に、作るのが好きなのだなと感じられる作品。モノ作りが好きな人なら楽しんで読めると思う。ただ、工作関連に関しては文句無い筆運びなものの、その他の戦闘やら恋愛やらのパートは非常に残念感が漂う。取ってつけた感が半端ないというか、唐突で情
緒に欠けるというか、何やらそこだけ異質で、特にヒロインとのくだりは何やら無理矢理なベタさとくささが目立つ。
個人的には8巻で終わりが良かったのではと思える。キリよくというなら10巻までだが、それもヒロインとのくだりのグダグダが多くなるので作品の質を下げてしまっているような。(ベタが好きな人には気にならない程度なのだろうが個人的にはちょっと…)。それでもせめて12巻まで。13巻は完全に蛇足(14巻はまるまる先代の番外編なので別カウントと言える)。
作ることに関しての部分は、よくこれだけただ作成しているだけなのにきちんと流れが生きているものだと思わせられるほど、しっかり描かれていて面白い。全体として、買って損はないと思わせてくれた作品。
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