きれいじゃない「推し」なんかいらない。
――最低。死んじゃえ。
平凡な女子高生と、そのクラスメイトの男子生徒。
ふたりはなぜ、人気男性アイドルの命を狙ったのか。
愛ゆえの絶望が、彼らを凶行へと駆り立てる。
刹那的青春。
その狂気の果てに待っていた真実とは…!?
青春の《歪み》と《痛み》を鮮烈に描いた
センチメンタル・クライムストーリー!
「もし、人をひとりだけ殺していいって言われたら、誰を殺す?」
クラスメイトの男子――月宮夜舟にそう問われ、庄司波菜子が真っ先に思い浮かべたのは、アイドルグループ「バックトゥザナウ」の推しメン・藤川勇の顔だった。
不可思議な友情で結ばれた高校生男女の犯罪計画は、驚くべき大胆さで実行に移されていくが…。
『16歳の遺書』『ひとりぼっちの殺人鬼』など、これまでにも《青春の狂気と死》を描いてきた櫻井千姫が放つ、衝撃の青春クライム・ノベル爆誕!!