卓越したストーリー構成力と画力が魅力で大好きな作家さんです。アダムとキングの2人が向き合うものに対して生命の危険を含めた困難さが緊張感を生み、臆する事なく前進する姿に揺るがない意志と強い優しさを感じ取れて惹かれます。この作品を読んでいると、
人それぞれ違いはあっても誰もが多かれ少なかれ心の傷を抱えていて、その癒えない痛みを克服出来ずに苦しみが長く続く場合もあるという事を思い、作品のストーリーの様に根刮ぎ傷を消してしまう事に考えさせられます。個人的には暴力などの記憶なら消して欲しいし、ペットロスの様な痛みはずっと共にありたいです。心の傷にも排除したいものと寄り添っていたい大切なものがあり、そんな気持ちで読んでいくうちに作中キングの発言に共感出来たり感情移入出来るポイントが多くあって引き込まれます。これからのアダムとキングの活躍やストーリー展開が楽しみで期待している作品です。
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