ずっと 読みたいって思っていて、今回、一巻無料なので、読みました。やっぱり、糸井先生の作品は 面白いです。ちょっぴりとだけ ファンタジー要素も入っていて、そして、るつぼちゃんも彼女のパパもその居候も 愛されたくってたまらないけれど、愛し方も
わからないし、愛され方もわからないし、愛されてても それに気づかないっていう 厄介なところがあるのですが、その三人の過去と現在に関わった人たちを行き来して、愛を学んでいきます。それが 絶妙なタッチで描かれていて、うなりました。人との関わりの大切さと感じながら、自分と向き合っていく三人は やがて ほんとうの家族の愛を手に入れるのです。るつぼの亡くなったママは メインキャラではないけれど、(居候もメインキャラではないです。)彼女の過去を浮き彫りにしていく過程も鮮やかで、最後は 圧巻な終わり方でした。るつぼのパパの家の下の喫茶店の女オーナーやるつぼが出会う年齢もわからない美少女などは 他人なのに 家族以上に愛をるつぼに示してくれて、そういうサブキャラの描き方、さすぎ糸井先生、どのキャラも無駄にしてないなって思いました。ヒロインの名前のるつぼとは、金属性などを溶かしてしまる耐熱性のある器のことだし、その中では いろんな物質が 溶け合って、融合して、混ざってしまうのだと思うと、名前の意味が ストーリーとタイアップして より一層作品に深見をくれたと思いました。
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