本阿弥光悦の玄孫
光健が主役で、人を『目立て』するストーリーかと思いきや、途中からと言うかすぐと言うか、和風ヨットレースへ突入
しかし、コレが面白い
灘から江戸まで、新酒を運ぶ1番船の栄光(初物好きな江戸ッコに大人気
)を掴むため
、親の悪事を隠すため、兄の敵を討つため、様々な思惑を乗せた帆船団が、黒潮に乗り、ダイナミックかつ熾烈な戦いを繰り広げます
主役光健が率いるのは元奴隷船の棄人、若者たちで、まー、魅力的なキャラ揃い
ストーリー良し、キャラ良し、画力良し、何もかも揃ってながら、3巻完結は、相変わらずの勿体無さ。。。。『ケダマメ』もそうでしたが、このストーリー、まだまだ膨らませて、血沸き肉躍る長編エンターテイメントにできたんじゃ。。。
レースにはゴールがありますから『ケダマメ』よりはスッキリしたラストでしたが
私は、厨二病満載な海老屋の跡取り忠四郎と、殺人マッシーン判児がお気に入り
レース突入後は、みんな良いコで〆まで疾走する時代劇版ヨットレース
伏線設定すっ飛ばしな気も致しますが、読後感はナゼかスッキリ
荒海を疾走する帆船の如く、スピード感あるストーリー展開は、サスガの仕上がりでした
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