よしなが先生の「大奥」に感動しファンになりましたが、先生がBLを沢山書いている事を知らず、早速読みました。
「大奥」の和のイメージが強かったのですが、洋風にも全く違和感がなく、独特のクラシックな画風で特に表情の描写が素晴らしいです。フラン
ス革命の時代背景に、裕福な平民と没落貴族の愛を描いたBLの内容の深さに感嘆し、よしなが先生の魅力を新たに見せつけられました!
ジェラールの多情な妻と哀れな子供とジャックの出生の秘密が、立場は違えど偶然重なり二人の愛が深まります。抱擁シーンの描写は眩いほど美しく、言葉になりません!オクテのジャックの性への目覚めも興味深いです。ジャックへの愛で、ジェラールが妻への愛憎、陰鬱で狡猾な妻の愛人、そして自分自身の全てを許すシーンは胸が熱くなります.....悲痛な愛の精算には新しい愛しかありません。建造物や衣装も煌びやかで、貴族の化粧は日本の公家を思わせます。それに貴族の女性って平安時代の女性みたいに節操がないんですね.....
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