読みごたえがある短編集です。
1・2話
第一印象が悪かった運転手・輿水とあることがキッカケで打ち解け、創が大学生になるまで輿水は運転手を淡々と続けていきますが…ある日、創の父親が窮地に立たされた時に、創がアルコトを頼まれた事から歯車が狂
い始めて…
創がスゴク可哀想に思えてなりませんでした…たとえ裕福であっても幸せに育つ事ができず、父親に縛られ、自由でなかった創を救うことが出来るのは、本当の創をずっと見てきた輿水なのに…
やっと自由になれた創を手放そうとしちゃうし。
創が勇気を振り絞って、輿水にしがみ着かなきゃ、どうしてたんだろう?
ずっと創の事が好きだったクセして…!とヤキモキ
3・4話
雨の日にタクシー乗車を横取りされた司は、その男が泣きながらタクシーに乗り込む顔が忘れられず…
学生時代の先輩の繋がりで会社イベント企画で出逢った男・柏森がその人で、先輩とナニかあった事を悟ります(先輩と好みがモロかぶりな上、タクシーを拾った場所は先輩のマンションからスグだったから)
柏森はかなり乙女で流されやすい、不器用なヒト
ろくでなし穂積よりも断然、司のがイイです!
着ぐるみ好きですけど…(イベント会社やってるから)
5・6話
その、ろくでなし穂積×婚約してる令嬢の弟・冬樹の話なんですが…。
令嬢も弟も中々奔放で、と思いきや、冬樹は姉から誤解を受けて以来、自棄になってるダケの純情クン
嵌まっちゃった穂積は、ナンダカンダで一番オイシイ所持ってっちゃってマス
7・8話
3・4話の2人のその後。
あんな色っぽいチューしときながら、意外にプラトニックな柏森と司。
柏森どしたの?
マーーダ、あんなろくでなし穂積なんかの事を引きずってるの??
ってカンジで超不器用なオトナの男の恋は進む…
でもでもっ!
ちゃんっとニンマーリできます
イッた直後のコマが個人的に嵌まっちゃって、何度も上下ボタンで繰り返してしまいました(萌沈)
そして笑えるエンディング
9話
貴巳(代議士秘書)×晋(国税庁査察官)→2人の職種から、ストーリー展開を掴める方もいるかも…、しかも初恋という、しょっぱ切ない設定に、切な度MAX
かなりレビが長文になってますが、最後(10話)は…
今までのCPのアナザーストーリーで、ある同じ夜、それぞれのその後がキレイにまとまっていて、少し笑えて、なんだか泣けてきます。
ハッピーなんだけどほろ苦い、胸が締め付けられる作品を読んだなぁ…
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