最初はエロいだけの兄弟の禁断愛…?と思いつつの作家買いでしたが、最後まで読んでみるとちゃんとストーリー性があって、買って良かったと思いました。
最初は本当に、兄として慕っていた咲に無理やり関係を強要した兄さんにびっくりしましたが、読み
進めると最初の強引さも不思議と納得できてしまいました。
これほどまでに深く咲のことを想っていて、でも家族を思うが故に打ち明けられずずーっと我慢してきた所へ、咲に男の影が忍び寄り……嫉妬でこれまでの我慢の糸が急に弾け飛んだ反動で、1度手を出したら止まらなくなったって感じがしましたw
咲からしてみれば、何か言ってくれよ!って感じですけどね。
ただひたすら無言の兄さんに関係を強要されているうちに、絆されて好きになってしまったって印象でした。
何も言葉にしないどころか、口を開けば悪態つくとか、どれだけ不器用なんだよ兄さん…。
ドSとか通り越して自由すぎる。
しかし兄さんの真剣だったり切ない表情に見つめられながら激しく求められ続けたら、何か心情を感じとれるだろうし、兄の枠に留まらず基より咲の憧れの人だった兄さんに求められたら、そりゃあ惹かれちゃいますよね。
おまけにイケメンですしw
涼太郎さんは可哀想でした…。
咲のズルさを許して、1度は咲を手に入れたはずの涼太郎でしたが、咲の心まではどうにもできないことに気付きつつ…でも目を背けたかった。
そんな自分もズルい男だ、と言いつつ咲を責めたりしない涼太郎さんは、やっぱり優しい人でした。
兄さんの子供時代のエピソードはもう少し見たかったです。咲があんな幼女の頃から好きだったと言われてもピンとこないですし(笑)
あとは、最終巻のその後も見たいですね。
気持ちさえあればこの先上手くいくのかなぁ。
ところで変な女子アナはかなりうっとおしかったです。兄さんがバッサリ「興味無い」と言ってから消えましたが…それでも何かしてきそうなキャラだっただけに、不安は残りました。消えてくれたなら何よりです。
エロを楽しみたいなら、最初の数巻が1番エロかったですね。
兄さんが咲に向ける、執着でヤバい目してたのがかなり好きです(笑)
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