ヒーロージョーダンとヒロインジェーンは同じトラウマを抱える同志だった。幼い時に抱えたトラウマは早々払拭は出来ないものだから ここまで引きずるのも納得はする。するけれども、お互い社会的には 立派といえる大人になったのだから、どうにかならないも
のかと 読んでいて頭を抱えるのもまた事実だ。ジョーダンはともかく、ジェーンの場合は、家族のデリカシーの無い言葉や態度で 日々それらに向き合わねばならない事は 心中を察して余りある 痛々しい。もっと即物的になれないものだろうか怒りすら感じる。調査員としての任務に一途なジェーンだが、本来の性格や経験の乏しさも手伝って、ジョーダンにはそれが可憐な純真さに見えて心惹かれるのは分かるところだ。が、そんなことではいけない彼女は敵だと釘を刺すHQあるある展開に なんだそういう事かと溜息を一つ。その行方も 解消もあるある展開で また溜息が一つ。それでも、展開は良くて あんなにも素顔を見られることに怯えていたジェーンが 素顔で部屋着で会社まですっ飛んでくるそこには喜びがあった。ニンマリと。
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