漫画としては作画美しくて文句なしの星5。作画最高。ストーリーとしては、ミステリー?何て?異能力系成人済み中学二年生全開だよね、という感想。漫画としての展開が良くて惹きこまれて2巻まで読んだのですが、大筋が面白くなくて、とにかく惜しい。一ノ井
とか悪役としてめちゃめちゃ面白かった。主人公側の用意する地雷をことごとく踏んで「そうこなくっちゃ!」と想定通りの反応をしてくれるので、面白悪役大好きな私は手を叩いて喜んでしまった。なのに、使い捨てだってえぇえぇえ?!もったいない。あと、マキャベリ多用してるけど、マキャベリズムて汚職帝政とか政治的な面で使う言葉じゃなかったっけ? 主人公の特性的にピカレスク系ストーリーかと思いきや、警察特殊組織とか突然ねつ造してきて刑事ものだったっけ?!てなるし。マキャベリズムと警察組織なんて、たとえねつ造組織にしてもかなり隔たりのある言葉では?! 原作者が自分の好きなものあれこれ詰め込んだ割に詰めが甘くて、本筋設定が中途半端。そして、ヒロインである珠子について2巻で漫画家さんが一生懸命掘り下げてくれたけど、キャラが弱い。主人公と反比例させるにしても、あまりにもキャラが弱い。弱すぎる。限りなく空気。珠子編については、空気の手品を見せられてる気分で、主人公が珠子に好意を持ってる設定らしいけど、全然伝わって来ない。主人公、空気と恋愛するんか?となってしまう。原作がイマイチすぎて漫画家の無駄遣いに感じた。作画は最高なので、もっと良い原作でお会いしたい漫画家さん。
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