作者様買いです。リオナ先生の絵もストーリーもスッゴく好きです。今回は近未来のアンドロイドがテーマです。設定も展開もよく練られた作品で、面白いし、切ないし、読後の満足感は高いです。
独り身の煩わしさからアンドロイドを購入した壱紀。ファミ
リータイプを購入したつもりが、なんとセクサロイドだった…
家族として迎えられたアイリ。壱紀の役に立とうと健気なアイリが可愛いです。
壱紀の元パートナーとの過去も、切なくて悲しい出来事ですが、アイリを受け入れられた事は、ある意味一歩前に進めた気がします。
アイリと壱紀の間に確かな絆が生まれ、幸せに見えていましたが、アイリのプログラムがエラー認識されるなんて…
アンドロイドに感情が芽生える事は、人間との恋に素敵な事だと思いましたが、感情が生まれる事がエラーであり、危険をはらむとは思いもしませんでした。暴走しかねないアンドロイドの廃棄処分案件に、言葉を失います。
二人で共に『生きる』道を模索して…
壱紀は人間としての寿命があり、アイリには役目を終えるまでの寿命がある。哀しいかな、人外には生命の持つ寿命が違う事が切ないです。
ただ、壱紀は天寿を全うし、アイリに見送られたのであれは、それはやっぱり『幸せ』だったのかなと思うと、涙が止まりません。
アイリもまた、家族として役目を終えたなら、壱紀の側に行ける事が最後の望みですよね。行けるよね。あぁ、また泣きそう…
二人で生きたんですよね。
良かった。
決して哀しいストーリーにはならず、希望があった話に余韻が残ります。彼らは幸せだったと…
リオナ先生、素敵な作品ありがとうございました。次の作品も楽しみにしています!『兄の親友を抱いてます』ワクワクしますね。
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